HCG注射は卵子の質に影響する?料金と副作用について

不妊治療によく使われるHCG、どんな効果があるのでしょうか?HCG注射って治療費が高いの?という疑問やHCG注射の効果、副作用、使用による卵子の劣化などの話についてまとめています。

HCG注射の目的と効果、どうして妊娠しやすくなるの?

HCGとはヒト絨毛性ゴナドトロピンと言って、胎盤が形成されたときに分泌が始まるホルモンです。

このホルモンは卵胞ホルモン(エストロゲン)や黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌を促進してくれる働きがあります。

HCG注射の目的

  1. 黄体機能不全を改善する
  2. 排卵を促す

黄体ホルモンの分泌が悪いと妊娠を継続させる力が弱いため流産しやすくなります。

HCG注射をすることで黄体ホルモンを補充して黄体機能不全を改善します。またHCG注射は排卵を促す働きがあり、注射後24時間から36時間のうちに排卵します。

HCG注射の目的によって注射量が変わる

hcgホルモンは体に入る量によって作用が変わるので、黄体機能を高めるためや排卵を促すために使われます。

黄体機能を助ける目的でのHCG注射

HCGはLH(黄体ホルモン)と構造がよく似ているため黄体ホルモンと同じように黄体を刺激します。普通は14日程度の黄体期(高温期)がHCG注射の効果で黄体期が長くなり、子宮内膜が剥がれ落ちるのを遅らせます。

HCG注射をすることで胎盤がしっかりして着床を助けて流産を防ぎます。黄体を刺激する目的として使われた場合、HCGの量は1000単位で、1000~5000位の量が一般的です。

排卵を促す目的で使われるHCG注射

自然に排卵する場合、LHサージと呼ばれる排卵を促す現象が起こります。LHサージとは黄体ホルモンが一度にたくさんでることで成熟した卵子の排卵を促しています。

不妊治療では排卵を促すためなどにHCG注射がよく使われています。HCG注射後、24時間から36時間で排卵するとされています。

排卵を促す目的で使われた場合のHCG量は5000から10000です。5000でも効果があるとされていますが、効かない人もいることから10000打つのが一般的です。

HCG注射は効果があるの?妊娠できるの?

残念ながらHCG注射をしても排卵しないことがあります。多嚢胞性卵巣症候群のような卵巣の病気の場合、HCG注射をしてもなかなか効果が現れないかもしれません。

多嚢胞性卵巣症候群だとhcg注射が効きにくくなる

多嚢胞性卵巣症候群だとホルモンバランスがうまくとれなくなるらしく、hcg注射が効きにくいようです。

卵巣の表面が肥厚し排卵が行われず、滞留した卵胞によって卵巣が多嚢胞化している。エコー画像で見ると、卵巣の表面に沿って粒がぐるりと数珠つなぎになっている様子から、「ネックレス・サイン」と呼ばれる。

過度の肥満によってインスリン抵抗性物質が分泌され、血中インスリンの上昇で男性ホルモンの産出過剰を招き、黄体形成ホルモン(LH)が高値となるとの説が有力だが、明確な原因は解明されていない。

場合によってはホルモンバランスが崩れることにより、声が低くなり、髭が生えてくるなど、患者の容姿が男性化するため、奇異の目に晒される事がある。いじめや差別に発展することもある。

(ウィキペディアより引用)

この病気は原因があまり分かっておらず、ホルモン療法などで治療を行っています。漢方からのアプローチをしている人もいらっしゃいます。

高プロラクチン血症でもhcg注射が効きにくくなる

また不妊原因として多いのが高プロラクチン血症です。この病気にかかっている人もHCG注射が効きにくいことがあります。その場合は他の排卵誘発剤を試していくことになります。

黄体機能不全に対してはHCGほど黄体を刺激するものはありません。黄体機能にトラブルがあればHCGを使ってみるのもひとつです。

HCG注射の副作用

自然に起こるLHサージは黄体ホルモンの分泌で起きます。その効果は一過性のものですが、HCG注射で起こす場合はその効果はHCGが残っている間持続します。

生理周期が乱れる

計画妊娠で困ったのが生理周期が乱れることです。HCGの効果が長引くと次の生理開始が遅れてしまい、生理周期自体が長くなってしまいます。

そうなれば長期的にみると妊娠のチャンスを失っていることになり気持ちが焦ります。しかし妊娠を助けるためのHCGなので使い続けるかどうかの判断に迷います。

卵胞が腫れる

決定的な副作用が現れる場合があります。卵胞が腫れてしまい、過剰に卵胞ホルモンを分泌し始めてしまうのです。過剰な卵胞ホルモン(エストロゲン)は卵巣を腫れ上げさせ腹痛や吐き気が起きます。

腎不全になることもある

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)と言い、重症化すると腹水や腎不全などになり入院が必要になります。この卵巣過剰刺激症候群になる人は15パーセント程度のようです。

卵子の質を落とす可能性もあるらしい

HCGは卵胞をかなり刺激します。HCG注射の翌周期にはホルモン産生嚢腫(未熟な卵胞がHCGの影響で黄体化できなかった閉鎖不良の卵胞のこと)ができやすくなります。

この卵胞は次に排卵する予定の卵子の質を落とすと言われています。HCGを使うタイミングを見極めて、むやみやたらに使わなければまた質の良い卵子が排卵されるはずです。

HCGと卵子の質についてはHCGの使い方やタイミング、医師の考えなどが絡むため主治医とよく話し合っていくと納得いく治療ができると思います。

HCG注射の料金はどれくらい?

注射をする場合、必ず診察料が加算されます。診察料は病院や治療内容によって変わるのでHCG注射の料金だけまとめています。

HCGの量 HCG3000以下 HCG5000 HCG10000
料金 300円程度 500円程度 800円程度

この表の料金は保険適用された場合です。保険外で行う治療の場合は病院で自由に料金を決められるのですが相場は2000円から5000円程度が一般的です。HCGを打ち始めたら途中で転院することも難しいことがあります。料金についてはよく調べたうえで病院を決められると良いと思います。

安ければ良いというものでもありませんが家計を圧迫して治療していくと家庭内がぎくしゃくしてくることがあります。これは夫と妻の「妊娠に対する思い」の差からくるものや、いつまで費用負担が続くのか不安になったりすることから「なんとなく」家庭の雰囲気に影響がでてくるのです。

hcg注射はやるべきか?

不妊治療としてhcg注射をやるべきか?迷いますが、私個人の考えとしては「黄体機能が弱っている人」「排卵しにくい人」は効果があるんじゃないかと思います。

そこまで料金が高いものでも、体に負担が大きすぎるものでもないと思うのでタイミングをばっちり合わせたいという場合に有効かなぁ、と思います。

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